U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第125回目は、株式会社3FACE代表・山口明美さんをお招きしています!
女性の悩みをテクノロジーで解決する考え方
谷さん「『フェムテック』っていう言葉がありまして、『Female(女性)』と『Technology(テクノロジー)』を融合させたっていう造語なんですが、フェムテック協会では、山口さんのことを知らない人はいらっしゃらないんじゃないかなというくらい有名な方なんです」
フェムテック協会は、女性の健康問題の負にまつわることをテクノロジー(製品やサービスなど)で解決していこうという考えのもと活動している協会です。
私はデリケートゾーンを中心としたケアとトレーニングを推奨しながら、講座とか各企業の商品のブランディングなどをさせていただいています。
山口さん「デリケートゾーンを顔のようにお手入れしている人っていないと思うんですね。たいていはボディソープとか、体を洗うものの延長で洗っている方がいると思うんですけど、女性の場合は特に、外にむき出しにされた臓器みたいな感じで粘膜になっているんですよね。なので、弱酸性のデリケートゾーン専用のソープとかで洗っていただきたいので、そういった考えやケア方法を推奨しています」
デリケートゾーンって、顔の唇と同じぐらい吸水するようになっているらしくて、悪い石鹸を使ってしまうとそこから体に悪い成分が入っちゃうんですよね。
自身の出産・産後経験から生まれた「膣トレ」
どうしてそこに着目されたんですか?
元々は私自身も17年前に2人目の子どもを出産したんですけど、子供が4,000gくらいあったのでかなり大変だったんです。
普通分娩で生んだ時に、会陰の裂傷が激しくて、14針くらい縫う感じになったんですよ。
山口さん「産後もどうしても骨盤の緩みがあって尿漏れが激しくなったので、当時尿漏れ体操をやっていたんですけど、そうするとダイエットにも成功したり……」
谷さん「私の妻も子ども3人産んでくれたんですけど、出産後尿漏れが気になるって言っていました」
その尿漏れ体操が、今山口さんが推奨されている「膣トレ」と呼ばれるトレーニングになっているのだそうです。
山口さん「尿漏れ体操をすることで結果的にインナーマッスルを鍛えることになったりとか、代謝アップだったりとかに繋がるんです。あと外側のケアですね。膣のケアとして正しいソープで洗ったり、定期的に膣内もフローラバランスを整えるために自浄作用の洗浄をしたりすることで、かなり肌も変わってくるんですよ」
膣のケアとトレーニング両方やると、膣回りや子宮回りの血流がすごく改善し、膣のお手入れを変えることで雑菌のバランスが変わります。
体はすべて繋がっているため、結果的に膣回りをケアしてトレーニングすることが美肌にも繋がるのだと教えてくださいました。
みんな外側を綺麗にしようとするんですけど、インナーマッスル含めて、美は内側ということですよね。
人生でやってくる生理の回数は約450回!?
このフェムテックという考え方は、海外では日本よりもっと進んでいるそうです。
谷さん「僕達のおじいちゃんの世代って、普通に6人7人って兄弟がいたんですよね。たくさん子どもを産んでらっしゃるので生理の回数も人生で少なかったと思うんですね。でも今って夫婦お二人でとか、1人だけ子ども持つとかっていう選択肢が多いじゃないですか?なので必然的に生理の回数も増えてきますよね」
山口さん「閉経の年齢は今も昔も52歳くらいで変わらないと言われているんですけど、生理の数は70~80年前までは人生で50回、今は1人子どもを産んだとして計算してもだいたい450回ぐらいあるんですよ」
約10倍ですよ!
それだけ使っているからこそ、きちんとケアしてあげないといけませんよね。
谷さん「なによりこういった状況を男性が知るっていうのも大事じゃないのかなって思いますね。僕の会社でも女性がたくさん働いているんですけど、そういう方々がそういう風にしんどいんだとか、メカニズム自体を正直わかっていなかったんですよね。でも人を雇用させてもらう側としてもわからないといけないなと思って、さまざまな知識を山口さんに教えてもらっています」
正しいケアとトレーニングでPMS(生理前症候群)の改善も
ちなみに女性って、生理前に頭痛が起きたりとか生理痛とかがあって、重い人は歩けなくなるぐらい大変じゃないですか?
そういうのも改善されるんですか?
そうなんです。PMSっていう生理前症候群があって、今特に若い子に多くみられるんですけども、膣トレーニングするだけでも改善するんです。
膣をケアしていくと自分のことを自分で大切に扱うことにもなるので、自己肯定感も高まってきます。
山口さん「お顔の手入れを一番最初に始めた時の気持ちでデリケートゾーンのお手入れを始める方が多いですね。PMSとかは血流問題がほとんどなので、かなり改善していきます。あとは知識ですね。健康に対する“ヘルスリテラシー”を身につけることで自分の負の状態を改善に導くことができますよ」
谷さん「今7歳の長女がいるんですけど、日本って細かい性教育はなかなかしてくれないじゃないですか。なので山口さんにYouTubeとかTikTokとかで教えてくれるのないですかね?って聞いたんですけど、もう開設してらっしゃるんですよね」
世の中のお母さんを代表して日本の中高生に向けたものをと思って、「ちつ姉の保健室」というチャンネルを開設しました。
山口さん「日本の性教育はすごく遅れていますし教科書も薄っぺらいので、私のようなものが発信していくことで何か力になればと思っています」
次週は、具体的な膣トレーニングの方法などを伺っていきたいと思います!