「それU.K.ミライbridge」 後半は、 大阪難波にあるFM OH!の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。
第39回目のゲストは、医療法人同友会共和病院の医療福祉課課長・洪東基(ホン ドンギ)さん。
今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!
患者さんの“入院と退院”をうまく繋ぐ役割
大阪・生野区の共和病院で41年間、地域福祉課というところで地域ソーシャルワーカーとして働かれる洪(ホン)さん。
私の仕事は、簡単にお伝えすると“患者さんの入院と退院”の連携を図ることです。
まず患者さんが入院する際の調整をしてくれるのが地域医療連携室というところ。
他の病院や診療所、介護施設、ケアマネージャーさんからの紹介を受けた患者さんが、共和病院への入院や受診をするための調整をします。
そして退院時には患者さんが自宅に帰れるよう手配したり、退院後にそのまま老人ホームなどの高齢者施設に入る必要があれば、そちらの施設へ連携をして退院調整をしてくれます。
この入退院時の連携を図るとても重要な業務にあたっていらっしゃいます。
退院後に、弊社が運営している福祉施設に入られる方も多いので、病院の洪さんのような担当の方と直接やり取りすることが多いですね。
最近は病院の空きも少なく厳しい状況で、入院していられる期間がどんどん短くなっているそう。
そのため、退院後にすぐに自宅に帰ることができない状態……でも治療自体は終わっているのでこれ以上病院にもおいてもらえない……といった方を福祉施設で受け入れるケースが増えてきているようです。
患者さんの状態によって病院紹介も
病院にはいろんな種類があって、主に4段階に分かれているんですよ 。
患者さんがどの段階に当てはまっているかによって、受け入れる病院が変わってきます。
・超急性期=生きるか死ぬかを治すレベルで、入院と同時に退院の話をします(入院期間の目安は約1週間)。
・急性期=発熱、衰弱などがある方で約2週間の入院
・療養病床=透析などが必要で長期間に渡って入院される方
・リハビリテーション=体力回復のため約60日(2カ月目安)ほど要する方
上記の4段階に分かれているそうで、共和病院では急性期とリハビリが必要な方を受け入れています。
患者さんの状態によって、診療所や大きな病院など、それぞれ適した病院へ紹介をするのも洪さんの仕事です。
地域連携によって“医療と介護の橋渡し”を
洪さんは医療経営士という資格もお持ちで、講演もされてるんですよね。
2020年4月に医療保険の診療報酬の改定があるので、そのあたりについても詳しく教えていただけますか?
医療経営士とは、医療や経営に関する必要な知識と能力を持ち、経営課題の解決と実践的な経営能力を備えた人に与えられる資格です。
2020年4月に診療報酬(保険診療の際に医療行為などの対価として計算される報酬)の規定の見直しが行われます。
現在、かかりつけ院の紹介状なしで大きな病院へ行った場合、受診の際に“選定医療費”というものを余分に支払わないといけない決まりになっています。
2020年3月末までは400床の病院(400以上病床がある病院)へ行った場合に適応されていましたが、4月1日の改定後から200床に変更されました。
つまり、病院側の負担を減らすために、「まずは地域のかかりつけの病院にかかってください。大きな病気が見つかったら、紹介状を持って大きな病院で継続加療してくださいね」という意図で作られた制度なんです。
いざ病院にかかろうと思った時、「まったく知らなかった」という方も結構いらっしゃるんじゃないですか?
洪さん「そういう方のために、今はまだ知られていないことを広めていって、大きな病院と小さな病院の橋渡しができればいいなと考えています。あとは介護にも力を入れていますので、医療と介護の橋渡しも積極的に継続していきたいですね」
弊社の弊社のWelfareグループの施設も共和病院さんと場所が近いですし、これからも一緒に地域で連携して患者さんのために頑張っていきたいですね。
貴重なお話をありがとうございました!
医療法人同友会
共和病院
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