「日常の幸せ」を温かい歌に乗せて届ける。シンガーソングライター・植村花菜さんのミライ

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!! ミライbridge」。

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第133回も、シンガーソングライター・植村花菜さんをお招きしています!

歌詞から自然に流れてくるメロディー♪

先週は植村さんのデビューまでのお話、そして名曲『トイレの神様』が生まれた瞬間のエピソードなどをお伺いしましたが、引き続きお話をお聞きしていきます。

曲を作る時のテーマって、どうやって考えられるんですか?

生きていてすべてが題材になるんですけど、私の曲って誰でも書けるような日常の些細なことを題材にしているんですよね。
普段生活している中ですごく嬉しかったり悲しかったり、心が揺れ動いた時に新しい気づきがあるんですけど、それを歌にしています。

ミニアルバム『それでいい』も聞かせていただいたんですが、身の回りの方々から聞いた日常を曲にされるんですよね?

植村さんは、24時間ずっとアンテナを張っているそうで、自分の心が揺れ動いたり学びがあった時に「これは曲にして残したい」「忘れたくない!」と思って作るため、曲作りはご自身にとって“日記”みたいなものだとおっしゃいます。

植村さん「題材リストみたいなのを持っていて、一つの題材について思いを書き出すんです。それを読み返す中で『これは歌詞にできそうやな』っていう言葉を抜き出して歌詞を作っていきます。その歌詞を眺めていると、メロディーが頭に流れてくるんですよ」

すごいなぁ、それは感覚ですよね。
でも「これなんか違うなー」って思う時もあるでしょ?

あります。そういう時は、「歌詞が良くないんやな」って思うんです。
歌詞が良かったら、良いメロディーが浮かんでくるので。

谷さん「息子さんは一番に曲を聞けるわけですよね?作っている段階で」

植村さん「そうですね。今回のアルバム『それでいい』を作っている時も、『今新しい曲作ってんねんけどな、2番の歌詞が出てこないねん』って話したんです。1番の歌詞の最初が『あぁ今日も楽しかったな』っていうフレーズで始まるんですけど、そしたら息子に『じゃあさ、2番は今日は悲しかったで始めたらいいんちゃう?』って言われて。たしかに!って。深みが出て良い曲ができたんですよ」

ニューヨークを拠点に「日常の幸せ」を歌で伝える

これまでたくさん失敗を経験してきたという植村さん。

そういう時はどうやって乗り越えていくんですか?

もちろん直面した時は悩むんですけど、失敗って「次の成功につながるきっかけを掴める」ということなので、失敗することは大好きなんです。また成長できる、って思って。

植村さんはたぶんね、経営者にもなれると思います。頭の回転もすごい速いと思いますし。

そんな植村さんは、今ニューヨークを拠点に活動されています。

植村さん「ニューヨークって家賃も物価も高いし、日本の方が安心して暮らせるし、私英語も話せないんです。でも、苦労する分得るものが多いんですよ。落ち着いた場所で暮らしていても学べることはたくさんあるけど、やっぱり人として母としてミュージシャンとして常に成長していたいから、そのために自分の規格外のところに飛び込んでいっぱい学びたいんです」

そして海外にいるからこそ、日本の良いところや日本以外の国の良いところが改めて見えてくるとおっしゃいます。

植村さん「ニューヨークにいても日本語で曲を作っているんですけど、音楽を通じて『日本の良さ』を伝えたいなって思っています」

世界に向けて「幸せ」を書いている曲も、題材はすべて身近なことじゃないですか?
きっと、すべてそこが原点なんですよね。

日常の生活に追われて余裕がないと気づけない事ってあるじゃないですか?
それを音楽を通じて、すごく小さなことでも感謝して幸せを感じてもらえるきっかけになれればなって思っています。

コロナ禍だからこそ届けられることがあるということに気づかせてもらいました。

そんな植村さんの思いが詰まったミニアルバム『それでいい』が絶賛発売中です。

植村さん「無理なく自分のできる範囲で、自分の感じられる幸せを見つけてもらって、みんなでコロナ禍を乗り越えていけたらいいなと思っています」

2週にわたりお越しいただいて、ありがとうございました!

植村花菜さんの公式ホームページ