U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.!!ミライbridge」。
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第52回目の今回は、株式会社ナサホーム 代表取締役・江川貴志さんをゲストにお招きしています!
業態をシフトチェンジして成功の道へ
大阪・兵庫・奈良・京都で年間約7,000件のリフォーム施工実績を誇るナサホーム。
江川さんが創業者で24年前に起業されました。
現在は、水回り工事(小工事)を中心とした「みずらぼ」というブランドと、提案型の大型工事を行う「ナサホーム」という2つのブランドで展開されています。
谷さん「売上高がなんと72億円!従業員さんが240名。店舗数もすごいんですよ」
Uちゃん「27店舗!やり手ですねぇ~」
江川さんは元々サラリーマンとして不動産仲介のお仕事をされていて、ナサホームも創業当初は不動産仲介の会社として立ち上げたそうです。
家でもいろんなジャンルがあるじゃないですか?建売とかデベロッパーとか。
なんでリフォームに特化されたんですか?
最初は仲介業でなかなか思うように売り上げが上がらなくて。
そんな時、自分のところで中古マンションを買ってくれたお客様にプラスαでリフォームの提案をすれば、多少なりとも業績が良くなるかなと。
そういう発想からリフォームを始めましたね。
不動産仲介業の時は業績が苦しかったナサホームですが、リフォーム事業を始めた途端、会社がスムーズに成長していったそうです。
それから1年後くらいに業態展開をしようということになり、現在のリフォームに特化した会社になりました。
当初はセンスの良いデザイナーがいたというわけでもなく、ただひたすら一生懸命努力してお客様に評価していただき、そこからシフトチェンジできて今に繋がっているとお話してくださいました。
弊社も元々は人材派遣会社だったんですよ。
そこから少子高齢化の日本のことを考えて、今後は介護や福祉に寄り添っていきたいなという思いからシフトチェンジして、今現在の介護福祉業態になりました。
……起業当初はだまされやすい⁉
起業をする30代の頃、何か新しい業態はないかと毎日夜中までネットを見ていたという江川さん。
元々不動産の仕事をしようと思ったきっかけは、当時江川さんがまだ30歳くらいの頃はバブル絶頂か少し過ぎた頃の時代だったそうで、「不動産会社の人がすごく派手に遊んでいてうらやましいなと思った」という幼い安易な理由だったとおっしゃいます。
そこから苦難な道を歩んでここまで辿り着いたそうで……。
起業した時、一番印象に残っていることって何かありますか?
世の中の人って、平気で僕のことを騙してくるんやな~って。
江川さん「会社を立ち上げて、まずコピー機を入れようと思ってある会社から見積もりを出してもらったら、『リース料は月々2万3,000円でギリギリです』と言われたんですよ。でもたまたまよそで見積もりを取ったら『1万2,000円』やったんですよね。それで最初の会社を断ったら『じゃあうちも頑張って1万円にします!』って言われて……」
谷さん「腹立ちますね、でもそういうもんですよね(笑)」
Uちゃん「今はネットでも情報が行き渡っているから、そういうズルはしづらくはなっていますよね。みんな調べれるから」
世の中怖いところやな、こういうことが普通にあるんやなと感じましたね。
ただ逆に、一般のお客さんに対して誠実さを貫けば、そこは事業として勝機があるんかなという風にも思えたきっかけになりました。
小学生の頃からの熱い思いを現実に
そんな江川さんですが、起業をしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
小学校入学前に父親の会社が倒産して、経済的にあまり恵まれずに育ったというのがあったので、小学校3~4年生ぐらいの時にはっきりと「将来社長になるねん!」と決めていました。
そういうお家やったら逆に堅いサラリーマンになろうと思うものかなと思うんですけど……
兄2人は大手企業に務めたり公務員になったりしましたけど、私だけ起業する道に行ったんですよね。
江川社長はたぶんなんだかんだでお父さんのことが好きで、だから「親父が乗り越えられなかった壁を俺が越えてやる!」みたいなのがあったんじゃないですかねぇ。
実際に起業をしてからも、常に今の自分と同じ年齢の頃のお父様を思い出しては重ね、意識しながら頑張ってやってきたようなところがあった、と教えてくれました。
今こそ、ピンチは最大のチャンス!
今現在、コロナショックはどのように乗り越えられているんですか?
先が見えない世の中ですので、今日も同業者の社長たちとテレビ会議をしていたんですよ。
いろんな考え方がありますが、ある程度借り入れして準備して「明けない夜はない。必ず朝は来るからみんな頑張ろう」ということで食いしばる体制にはなっていますね。
広告を入れただけで反社会的に見られてしまうという現状もあり、なかなか営業にも行けず厳しい時代だとおっしゃいます。
そんな中でも「ピンチはチャンス」と捉える前向きな考えも……。
反面、ピンチの中を乗り切るために会社が一丸となる、ワンチームになるチャンスであるかなとも思っています。
江川さん「たとえばテレワークといった形態は今まで発想にもなかったですけど、積極的に導入することによって、子育て中の女性もうちの社員として活躍してくれるような仕組みができるんじゃないかと思っているんです」
このタイミングだからこそ、今までを振り返って業務改善するきっかけになり、古い体質を変えられる時期なのかもしれません。
強制的に変わらされるという感覚もありますけど、このタイミングはチャンスやと思います。
悪い側面を見たら悪いことしか起きないけれど、良い側面を見れば「良いこともあるじゃないか」ということがどんどんわかってきますもんね!
起業当初のお話から今の世の中を乗り越える思考法まで、興味深いお話をたくさんお伺いすることができました。
ナサホームの詳しい情報はホームページをぜひチェックしてくださいね。
株式会社ナサホーム
大阪・兵庫・奈良・京都で年間約7,000件のリフォーム施工実績を誇るリフォーム会社。