U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」
関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第49回目の今回も、引き続き、医療法人 島田クリニック理事長・島田英徳さんをゲストにお招きしています!
※3月下旬に収録したものを放送&掲載しております。
お医者さん実践の健康法は、基本のキホン!
大阪・池田市にある島田クリニックと、エースタイル本社の1階テナントに入っているクローバークリニックの理事長をされていらっしゃる島田先生。
先週はブラック・ジャックに憧れて医学の道に進まれたエピソードや、京都大学で発表された経営コンテストなどについてお話をお伺いしました。
今週も気になるお話をたくさんお伺いしていきます!
お医者さんが普段心掛けている健康法、免疫力をあげる方法って何かありますか?
やっぱり薬以外でも頼りたい部分ってあるじゃないですか。ぜひともアドバイスいただけますか?
僕自身が意識しているのは、睡眠をしっかり取ることですね。
7~8時間は取るようにしています。
「僕のなかで6時間はちょっと少なくて、疲れる感じがする。7~8時間がちょうどいい」と先生。
1番良い睡眠は授業中に寝ることだと思う。
あの10分20分が一番スカッとする!
学生さんもラジオ聞いてるんでね、だめですよ(笑)
授業中の居眠りはだめですが、「お昼にちょっと仮眠を取る」などの昼寝は効果的なんだそうです。
あと手洗い、うがいはものすごく大切ですね。
ウィルスとか細菌っていうのは手に付着しているので、それをきちんと洗い流すっていうのはすごく重要です。
座右の銘は、あの著名人の名言
外来と訪問診療で地域の患者さんを支えていらっしゃる島田先生ですが、患者さんからの感謝の言葉や、ご自身が診断・治療したことで患者さんが良くなっていくことにとてもやりがいを感じているとお話してくれました。
――そんな先生にとっての座右の銘は何なのでしょうか?
僕の座右の銘は「Stay hungry, stay foolish(ステイハングリー、ステイフーリッシュ)」です。
お!これ、聞いたことあるなぁ~
iPhoneを作ったスティーブ・ジョブズの言葉。
現状に満足するんじゃなくて、常にハングリーであって野心を持って仕事をするっていうのはすごく大事なことかなと思っているんです。
自分の責任を果たして家族を大事にしつつも、ハングリー精神で取り組み続けるというのが重要だと教えてくださいました。
アメリカで体験した本場の医療現場とは⁉
「いろんなことの挑戦するっていうのはとても重要なこと。若い人たちには、失敗しても学ぶことはたくさんあるから、その時にしかできないことをやってほしい」とメッセージをくださった島田先生。
そういったお考えを持たれるきっかけになったのは、先生ご自身の学生時代の経験でした。
本場の外科医がどういう風に仕事をしているのか知りたくて、アメリカのテキサスにある病院に2カ月ほど、学生実習で行ったことがあったんですよ。
超一流の外科医がどういう風に仕事をして、どういう考えで患者さんに接しているかというのを間近で見られた経験は、今でも先生のお仕事に大きな影響を与えてくれているとおっしゃいます。
ちなみに、海外の医療と日本の医療ってどちらの方が発達してるんですか?
あくまで僕の印象ですが、たとえば心臓外科に限っては、日本の方が細やかに患者さんのことを診ているように思います。
島田先生「心臓外科の手術っていうと大手術ですからね。日本の場合はバシッと偉い先生がいてですね、横にまたナンバー2の先生がいて、助手がもう1人2人といて。学生なんて下の方で何やっているかわからない、そんなレベルなんです」
対して、アメリカはもっとフランクな雰囲気で、ある程度慣れてきたら偉い先生の手伝いもさせてもらえるのだとか。
アメリカに行って初めて知った発見だったそうで、同じ心臓外科の手術でもこれだけ違いがあるのだなと感じられた経験だったそうです。
コロナウィルスの抗体研究の真っ只中!
元々は研究者として没頭され、現在は臨床医としてご活躍されていますが、今でも様々な患者さんと接したり病気を診ている時に、いろんなアイディアが浮かぶことがあるそう。
今はこの治療しかないけど、こういう薬を使ったりこういうことをしたら人の役に立つんじゃないかと思うことがあって。
できれば、患者さんを診つつですね、新しい医学や治療の発展に貢献できるような仕事ができればいいなと。
ノーベル賞、取っちゃってくださいよ~!
ほんとですよね!
今実際に、新型コロナウィルスの抗体が作れないか研究を進められているのだとか!
この研究は社会的に今とても重要なところでもあり、医学的にも大変面白い研究だとおっしゃいます。
「抗体」は、遺伝子情報が蓄えられた細胞から作られたたんぱく質のことで、体に侵入した病原体(ウィルス)などの異物と結合し、その異物を生体内から除去してくれるものです。
その抗体を作るための細胞にも色々あり、たとえばハムスターの細胞に作らせたり、昆虫の細胞に作らせたりすることでその品質が変わってくるそうです。
島田先生「いろんな遺伝子の情報を集めてタンパク質を作るんですけど。それをどういった配列で作ったらいいかっていうのは、今一つだけ報告があるんです」
昔いろんな研究をしていた時にあらゆるタンパク質を作っていたことがあって、今回のケースはこれで作らせたらいいんじゃないかっていうアイディアが出るんです。
自分のポケットマネーでですね、今ほんの少しだけ作ってもらっているんですよ。
ウィルスの抗原との反応をみて効果があるかを調べてくれる会社に依頼し、今まさに実験中なのだそうです!
はやく新型コロナウィルスに効く抗体が見つかってくれることを祈るばかりです。
島田クリニックのホームページに、この研究の進捗報告などの情報もアップしています。
興味のある方はぜひ見ていただいて、ご支援いただければありがたいです。
2週にわたり、とても興味深いお話をありがとうございました!
島田クリニック(本院)
大阪府池田市にある島田クリニックの本院。内科全般の診断、治療
医療法人島田クリニック
クローバークリニック(分院)
大阪府大阪市・鴫野にある島田クリニックの分院。一般内科、消化器内科、糖尿病内科 ほか
株式会社 抗体医薬研究所
島田クリニック理事長・島田英徳さんが京都大学国際科学イノベーション棟内に設立した研究所。