「それU.K.ミライbridge」 後半は、 大阪難波にあるFM OH!の中に、日曜日のこの時間にだけオープンするパートナーズカフェ。
介護・福祉・看護業界で活躍されている、普段はなかなか脚光を浴びない方々に、スポットライトをあてて主役にしていくコーナーです。
第30回目のゲストは、現在31歳の大阪府四条畷市長・東修平さん。
今回はお茶の間のアイドルU.K.さん(Uちゃん)と、YouTuberユニット「介護あかるくらぶ」のきったんがお届けします!
元外務省から28歳で出馬! 四条畷市の市長へ
エースタイルのきったんからの熱烈ラブコールで今回のゲストにお呼びすることになった四条畷市長・東さん。
実はきったんと同い年の1988年生まれ、全国で最年少31歳の現役市長さんなんです!
四条畷市長になられた時、わずか28歳だったということですが、それまでは元々何をされていたんですか?
大学在学中は原子力の勉強をしていたんですが、卒業後は外務省で働いていました。その後、野村総合研究所でのインド勤務を経て、現在に至ります。
なんでまたそんなスーパーエリートの道を捨てて、今の道へ?
東さん「きっかけは、父がガンで入院したことだったんです」
お父様の病気をきっかけに地元に戻るきっかけが増え、そこで四条畷市について改めて考えさせられることになったそう。
東さん「人口の減少であったり、あまり良くない方向に向かっている……という地元の現状を目の当たりにして、自分の親や友達のことを考えたら『あぁ、四条畷の未来を良くしていきたいな』って」
周りの人ほとんどに反対されながらも、ご自身の夢と熱い想いのため、当時のキャリアを捨て、四条畷市長になると決心。
全国1724ある市町村の中で、当選当時最年少の28歳で四条畷市長になりました。
人口減の回復と、住宅付き就職支援プロジェクト!
U.K.「四条畷市は、今具体的にどんな問題を抱えているのでしょうか?」
人口の減少ですね。
僕が着任する前から、10年連続で人口が減り続けていたんです。しかも、すごい勢いで……。
緑も多く、都心へのアクセスの利便性も良い大阪のベッドタウン・四条畷。
「この土地にはもっとすばらしいポテンシャルがあるはずだ!」と、着任後から2年半改革をしてこられて、ようやく11年ぶりに、今人口増の流れになってきました。
U.K.「ほかにも、いわゆるニートと呼ばれる定職についていない方に対して、四条畷の府営団地に住んでもらい、地元の高齢者の方と関わりながら心をはぐくみ、そして定職を見つける手助けをするという活動もされてらっしゃるとか?」
そうなんです。若い方で引きこもりの方が自ら一歩踏み出そう!としても、なかなか職が見つからなかったり、住宅のコストがすごく高くて家探しにも苦戦されることがあるんですよね。それを支援するプロジェクトを今やらせてもらっています。
これから定職について再スタートしようと考える方への支援として、四条畷市で空いている府営住宅で住めるように工面したり、地元の商工会と連絡を取って仕事を見つける手助けをするなど、官民連携型で進められているそうです。
2025年問題に向けた認知症対策
高齢化社会が進むなかで、生活保護の方と高齢者というのは切り離せない部分も実際あるんじゃないかと思うんです。
30年後、私たちが高齢者になった時にはどうなってゆくのか……など、そのあたりについて、どのようなお考えでいらっしゃいますか?
おっしゃる通り、高齢化社会に向かっていくなかで、介護業界はもちろん、様々な問題を抱えていますよね。
なかでも今特に「認知症対策」に力を注いでいます。
広く浅く政策を打つことは効果的ではないため、現在は「認知症対策」について力を入れているとのこと。
2025年には高齢者の5人に1人は認知症になると言われているなかで、ご本人はもちろん、ご家族の方もいろいろな思いや葛藤を抱えられています。
そういった方への対策として、専門支援員を配置しての啓蒙活動や、そのほか様々な取り組みを行っているとお話してくださいました。
大阪のベッドタウン・四条畷市の未来
東さん「四条畷自体は小さい街ですが、比較的自治会の加入率も高い方で、犯罪率もすごく少ないんです。若い方も高齢者の方も、もっともっと地域の皆さんが繋がっていって、お互いに顔と顔が見える地域にしていけたら、災害時にもお互いに声をかけて助け合ったり、より良い街になっていくと思うんです」
京橋まで電車で約15分、都会でありながら、山も川もあるどこか田舎の良さがある四条畷市。
人と人が支え合う、そんな明るい未来を持った地域として、持続可能な街づくりをやっていきたいと語ってくださいました。
四条畷市
四条畷市長・東修平さん
市長の部屋-Mayor’s room-