U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」
前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。
第30回目の今回は、白十字株式会社 マーケティング部 柴野壮史さんをゲストにお招きしています!
明治からの老舗企業が「大人用紙おむつ」を開発!?
医療と介護のトータルヘルスケアカンパニーとして、医療現場で使用される衛生材料や、介護で必要となる大人用紙おむつなどを製造販売する白十字株式会社。
創業は1896年、なんと明治29年から続く老舗企業で、2019年で123年周年を迎えました。
私どもは介護施設の運営をしている会社なのですが、利用者さんにとって良い紙おむつってどこのだろう?と色々試したなかで、最終的に行き着いたのが、白十字さんの大人用紙おむつなんです。
創業当初はまだ戦時中で、軍に納める救援物資として脱脂綿やガーゼを製造販売。
終戦後から販売先を病院や店舗に変え、1962年に大人用紙おむつを日本で初めて製造しました。
へぇー日本で初ですか!?
脱脂綿やガーゼの製造販売から、大人用紙おむつに着目したきっかけって何かあったんですか?
当時、脱脂綿を排泄ケア用品として一部使っていただいていた歴史があって、そこから「大人用おむつ」の開発へと繋がったんです。
衛生面でも問題が多かった布おむつが当たり前の時代に、大人用おむつを作るんだ!っていう、それがすごいですよね。
昔は布おむつが主流でしたが、現在は在宅介護や、病院・介護施設においても、ほとんどの方が紙おむつを使用されています。
布おむつの場合、何度も洗濯して再使用するため介護する側の負担も多くかかり、 清潔に保ちにくい面もありました。
まだまだ大変な介護現場ですが、紙おむつが開発されたことで、昔に比べて大きな環境改善に繋がったといえるのではないでしょうか。
「介護現場の声を形にしたい」
実際に白十字の大人紙おむつを現場に導入している、エースタイルの谷さんからお話を聞いてみました。
谷さん「 紙おむつって赤ちゃんのイメージが強いと思うんですけど、赤ちゃんの商品ってすごく性能にこだわっていて『ムレない、かぶれない』が当たり前になってきているんです。ですが、大人用はそこまでフォーカスできていなかったなと。そこで出会った白十字さんの商品は、使われる方、また介護する方の気持ちも考えて快適に使用できるよう開発製造されているなというのが伝わってきたんです!」
ありがとうございます。
常に介護現場のニーズをしっかりお聞かせいただきながら、商品づくりに励んでいかないといけないなと日々考えております。
たとえば介護施設の場合、昼間より圧倒的にスタッフの数が足りない夜勤の時間帯において、おむつを替える回数が多いとスタッフ1人にかかる負担も重くなってしまします。
それにより対応も遅くなってしまうと、早くおむつを替えてほしい利用者さんから「なかなかおむつを替えに来てくれない」とのクレームに繋がることも……。
そういったいろんな場面に対応できるよう、白十字さんの商品にはさまざまな種類の紙おむつが販売されているんですよ。
現場側の人間としては本当に助かっています。
それはもう白十字さんから離れられないですね!
弱酸性で素肌と人にやさしく
さて、そんな白十字株式会社のマーケティング部で活躍される柴野さん、社内ではどんな取り組みをされているのでしょうか?
たくさんシリーズがあるなかで「サルバ」というブランドを担当しています。「もれない、快適、簡単に」の3つを掲げています。
「サルバ」は、 もれないだけではなく、より快適な使用感を目指して作られた商品です。
主におむつのかぶれの原因のひとつに、おむつの中がアルカリ性に傾くことが挙げられます。サルバは、おむつ内を素肌と同じ弱酸性に保ち、お肌のトラブルなく安心して使えるよう素材にもこだわって開発されています。
また介護する方の負担を減らすため、手早く簡単に装着できる工夫もなされています。
僕も白十字さんのおむつの研修を受けたんですが、利用する方のことを徹底的に考えて作られた思いが伝わってきて、そこに惚れ込んですべての施設で導入すると決めたんです。
これだけの良い商品にも関わらず、病院での使用率に対して、まだまだ一般の方のあいだでは知り渡っていないのだそう。
これからも現場での声を丁寧に聞き取り、どんどん良い商品を作り続けて広めていってほしいですね。
白十字株式会社
医療と介護のトータルヘルスケアカンパニー。衛生材料、製綿、紙綿、及び紙綿製品、医薬品、医療機器、医薬部外品、化粧品及び日用品雑貨の各製造販売 など