患者さんに寄り添う研究好きのお医者様。医療法人 島田クリニック理事長・島田英徳さんのイマまで

U.K.こと楠雄二朗さん(Uちゃん)と、株式会社エースタイルの谷本吉紹社長(谷さん)がDJを務めるラジオ番組「それU.K.ミライbridge」

前半は、関西で活躍しているビジネスマン、アスリート、有名人をピックアップし、その方のイマまでの歩み、そして、ミライについてお話を伺うミライ・リーダーのコーナー。

第48回目の今回は、医療法人 島田クリニック 理事長・島田英徳さんをゲストにお招きしています!

※3月下旬に収録したものを放送&掲載しております。

地域の高齢者のため、訪問診療を積極化!

今回のゲストは、弊社エースタイル本社の1階テナントに入っていただいているクリニックの理事長・島田さんです。

どうですか?地元の人たちや患者さんたちは。

今までは外来中心でしたが皆さんご高齢になられて、今後のことを考えると「訪問診療」の必要性がとても高まってきていると感じています。
なので、現在は訪問診療の方にも重点を置いているんですよ。

患者さんに病院まで来ていただいて診察・治療をする「外来診療」と、おひとりで通院が困難な患者さんのもとに医師が訪問する「訪問診療」があります。

同じ医療ですがこの2つには違うところがあり、訪問診療の方がより人と人との繋がりや絆が必要になり、その点とてもやりがいのある分野だとお話してくださいました。

先生は学者さん肌といいますか、研究などもされてらっしゃるんですよね?

なんちゃって研究者なんですけどね(笑)
元々研究者を目指していたんです。

かつて京都大学で医者としての勉強をしながら、研究室でiPS細胞の研究をしておられました。

現在は、今世間で話題になってる新型コロナウィルスに対して「今まで自分が研究してきたことで何かみんなの役に立てないか」という思いから、関連する論文を読んだりどんな治療があるのかなど勉強されているのだそうです。

「ブラック・ジャック」に憧れて医学の道へ⁉

本当に研究がお好きなんですね。
そんななか、お医者さんになられたきっかけって何だったんですか?

お恥ずかしいんですが、中学1年生くらいの時に手塚治虫の「ブラック・ジャック」という漫画を読んで「あ、かっこいいな」って思ったんですよ。

島田先生「仕事っていうのは一生することですから、自分がおもしろいと思ったことで誇りを持ってできるような仕事がいいなと思っていて。医師という仕事は科学的でもありますし、人のためでもあるし、自分の時間を費やして働くのに値する仕事かなと」

当時は心臓外科医になりたかったという島田先生。
ですが、特に心臓外科医は一生やり遂げるつもりでとことん見つめて極めていかなければならない、とても難しい分野だとおっしゃいます。
いろいろなハードルも高かったそうで、内科の方に進まれ現在に至ります。

下世話なこと聞いてもいいですか?
いろんな科があると思いますが、どれが一番儲かるんですか?(笑)

お金だけのことを考えたら「美容外科」かな~

島田先生「医学的にいえば「形成外科」に分類されるんですね。形成外科ってすごく難しいんですよ、先天的に異常のある患者さんを元に戻すっていう。美容外科でもかなり高度なテクニックを使う領域もあるんですけども、自費診療ですからね」

「肩が痛い……」実は高血圧が原因!

内科医として日々いろんな患者さんを診察されるなかで、常に様々なことを考えて診療や治療にあたる必要があるとおっしゃいます。

たとえば過去に「肩が痛い」と言って来られた患者さんがいらっしゃいました。
普通に考えたら整形外科の方かなと思うものですが、その方は実は血圧がとても高く、上が200ぐらいで心臓の状態が悪かったそうです。

問診して理学所見を取ってですね、結局原因は高血圧だったんです。
それからきちんとして治療をして、肩の痛みも取れて心臓の調子も良くなられました。
心臓とか循環系のことって肩にくることがあるんですね、たとえば心筋梗塞で肩が痛いというのは良くあることなんです。

島田先生「肩っていわれたら、骨とか筋肉のことに行きがちなんですけども、いろんなことを考えて仕事をするっていうのがとても重要だなと思います」

U.K.「多角的な視点というか、広い視野が大事だということですよね!」

私どもの老人ホームにも先生のクリニックから訪問診療に来ていただいているんですが、どんどん進化しているんですよ!
レントゲンも普通であればクリニックまで行って撮ってもらうんですけど、訪問でレントゲンも持ってきていただいたり。

え、どうやって!?

訪問診療の場合、採血や心電図などは取れる一方で、それ以上がなかなか難しいケースが多いとおっしゃいます。

島田クリニックでは主に超音波検査をされているそうですが、“より精度の高い医療を行う”というモットーに基づき、日々発達している医療機器を上手く利用し、できるだけ正確な情報を取って、より本質に迫る治療ができるよう励んでいると教えてくれました。

また、そんな島田先生の考えに共感したたくさんの先生たちがクリニックに集まってきてくださっています。

谷さん「クリニックには皮膚科や整形外科などいろいろな先生がいらっしゃって、患者さんにあった先生が訪問診療に来てくださるので、いつも本当にありがたいです」

U.K.「島田先生のお人柄といいますか、それだけ人脈が広いというのがその証ですよね」

そんなことできるの⁉
夢の抗体医薬品を大量生産

そんなあたたかいお人柄の島田先生ですが、臨床医であると同時に、クリニックを運営する経営者として全体をマネージメントするのも重要なお仕事。

そのため、現在は週1回京都大学に通い、経営学を学ばれているそうです。

最近あった嬉しいビッグニュースって何かありますか?

自分ごとで恐縮なんですが、京都大学の授業で経営コンテストみたいなのがあってですね。
「新しいビジネスを作るにはどうすれば良いか」を3カ月間みんなで議論しながら勉強して、最後に発表するんですが、そのコンテストで私が優勝したんですよ。

おぉーおめでとうございます!

金一封あるんですか?

何もないです(笑)
でも、どうしても自分自身のことだと良い風に考えてしまうところがありますが、そうやって客観的に評価されると「まんざらズレているわけでもないんじゃないかな」と思えて、嬉しかったですね。

ちなみに、コンテストのテーマは「抗体医薬品の製造について」。

2018年に抗がん剤でノーベル賞を取られた本庶(ほんじょ)佑先生が開発された「オプシーボ」も抗体医薬品です。

今までは分子量の小さい、低分子の化合物だったんですが、免疫をブロックすることでガンを抑制しようという今までにない新しいお薬なんです。

がん細胞などの抗原をピンポイントでねらい撃ちできるため、高い治療効果と副作用の軽減が期待できると言われています。

一方でコストがかかり、大変高価であるという問題も……。

それをどのように安く患者さんに届けるか、というテーマで考えました。

大量生産?

そうです、おっしゃるとおり。

オプシーボを大量生産!すごいですね。


――最後にメッセージをいただきました。

島田先生「我々は主に内科で外来と訪問診療をやっているんですけど、やっているうちにどんどん面白くなってきましてね、内科に限らずいろんな病気をみなさんと一緒に治していこうという方針で励んでいます。ですので、何でも困ったことがあればご相談していただいて、みなさんと共に人生を歩んでいきたいと思っていますので、宜しくお願いします」

島田クリニックの本院は大阪府池田市、分院が大阪市・鴫野(エースタイル本社1階)にあります。

何か困ったことがあったときは、島田先生にぜひご相談してくださいね。

島田クリニック(本院)

大阪府池田市にある島田クリニックの本院。内科全般の診断、治療

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