高齢者の孤立・孤独死を考える
高齢者の孤立・孤独死を考える

介護の問題・トラブル

高齢者の孤立の実態

日本においては超高齢化社会が進んでいます。そんな中で介護難民がいるという話を他のページでしましたが、実際に介護を必要としない高齢者においても孤立してしまっている実態があります。それは少子化や核家族化、高齢化が合間って一人暮らしの高齢者が増加しているからです。以前の日本は、地域における近所付き合いなどが活発に行われていましたが、最近ではこうしたつながりや、家族関係ですら希薄なケースが都会を中心に増えてきています。

では実際にはどれくらいの高齢者が孤立してしまっているのでしょうか。65歳以上の一人暮らし高齢者は、「平成28年 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果(全体版)」によると、1980(昭和55)年には、男性が約19万人、女性が約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3パーセント、女性11.2パーセントでしたが、2010年には、男性が約139万人、女性が約341万人、高齢者人口に占める割合は男性11.1パーセント、女性20.3パーセントという結果になっています。これだけ多くの高齢者が実体として一人暮らしを行なっているという現状が浮かび上がります。

高齢者孤独死の実態

高齢者の一人暮らしについて考える上で、孤独死もまた避けられない大きな問題の一つとなっています。実際に高齢者の孤独死はこちらも増加傾向にあります。東京都福祉保健局 東京都監察医務院が行った調査結果「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」によると、東京23区で65歳以上の高齢者が孤独死した数の推移は、2003年は1,441人であるのに対し、2012年は2,727人と、およそ倍に増加しています。たった10年の間に孤独死が倍に膨れてしまうのは大きな問題ではないでしょうか。そして今後はさらに高齢化が進みますので、この点における対応策が求められます。

高齢者孤独・孤独死の対応策

もちろん私たちに何ができるかという話になるのですが、状況にもよりますが、家族ができることの一番は、やはり「一緒に暮らすこと」です。自分にも家庭があったり、仕事があったりという理由で、同居が難しい場合は、公的な見守りサービスを活用すると良いですね。

今後ますます高齢化が進むのですから、見守りサービスや介護施設の種類と数を充実させていく必要があります。一人暮らしをしている高齢者が社会との接点を持ち続けられるよう、グループ活動を行いやすくするための体制や環境作りも課題になっています。