夜間の在宅介護に必要なものとは?

在宅介護について

在宅介護で大変なことの一つとして、夜間における介護があげられます。介護は昼間だけですむものではありません。特に寝たきりの高齢者が、夜間にトイレへ行くケースは多くあります。そのような場合は、起きて付き添ったりオムツを交換したりしなければなりません。このような夜間の介護の負担を軽減してくれるサービスが、夜間対応の訪問介護です。

夜間のみ対応の訪問介護もある

仕事をしていない場合でも、日中だけでなく夜間まで介護をすることは、体力的につらいことでしょう。仕事を持っていれば、なおさらです。眠くて仕事が手につかないといったことも出てくるでしょう。仕事をしている人は、睡眠をしっかり取りたいものです。そのような時に利用したいのが、夜間訪問介護サービスです。

夜間訪問介護サービスは、夜間の介護を家族に変わってサポートしてくれるサービスです。日中だけでなく、家族の都合がつかない夜の時間帯のみ対応してくれるサービスもあります。このサービスを利用すれば、次の日が仕事でも、安心して睡眠を取ることができます。

夜間対応の訪問介護がしてくれること

夜間対応の訪問介護では、基本的に就寝の準備から就寝中の見守りまでしてくれます。また、夜中のトイレの介助や翌朝の朝食準備も可能です。途中でヘルパーの休憩時間もありますが、家族の負担は大きく軽減されるでしょう。

昼間に仕事をしたり家事をしたりしていれば、夜は当然眠くなります。熟睡してしまうと、夜中に介護が必要な時に目を覚ますことができないかもしれません。そんな時は、要介護者につらい思いをさせてしまうばかりか、体調を悪化させてしまうリスクもあります。しかし、寝なければ睡眠不足になるため、翌日の行動に支障をきたす恐れがあります。

睡眠不足が原因で、ストレスや体調不良を引き起こし、介護ができなくなることもあるでしょう。夜間対応の訪問介護サービスを利用すれば、精神的にも体力的にも負担が軽減されます。

夜間対応訪問介護の費用とは

主な対応時間は大体20時~22時で、それ以降の時間は要相談になるケースが多いです。費用は、企業によって体制が異なりますので、利用する前に一度問い合わせてみるといいでしょう。

カメラ設置で24時間見守り体制

利用できるサービスのなかには、カメラを介護者の部屋に設置することで、見守る方法もあります。家族が目を離している時でも、常にカメラで見守ってくれるので、異変があれば駆けつけてくれます。車いすやベッドから転倒して動けないような緊急事態には、カメラが検知して通知をしてくれます。自分がその場にいない場合でも、緊急事態に駆けつけられるため、安心して利用できるでしょう。

カメラが異変を検知したり利用者から連絡があったりした場合は、オペレーターを通じて情報と映像が表示されます。次に状況を把握することで、ヘルパーを派遣したり救急車を呼んだりして適切な対応をしてくれます。認知症の方の場合は、夜間に徘徊する心配があります。カメラは利用者が屋外に外出しようとすると通知をします。その際は、スピーカーによって呼び止めることが可能です。

企業や使用するカメラによって、見守り方や通知の方法が異なります。利用者に合わせた設定ができるので、用途に合わせて適切な見守りができます。

在宅介護は、昼間だけではなく夜間にまで及びます。家族が交代で見守ることができればよいのですが、限界はあります。また、一人に負担がかかってしまうケースも多いでしょう。ストレスや体力の消耗をできるだけ軽減するためには、夜間も対応してくれるサービスを利用することがお勧めです。方法はいくつかありますので、ケアマネージャーや企業に問い合わせてみるとよいでしょう。