在宅介護について
介護の際に住宅をどのように捉える必要があるか
自宅での介護をするとなると、どこかの施設を利用するわけではないので、何かと不具合が生じてしまうものです。例えば歩行に少し難易度を持っている介護対象者がいたとしても、住宅に手すりがなければその歩行補助もままなりません。では、介護の際には住宅をどのように捉える必要があるのでしょうか。
まず知って頂きたいのは、住宅の改修にも介護保険が適用になるということです。実際に介護保険を適用した住宅改修は、住宅改修費を20万円まで支給してくれるサービスです。ただし、購入費用の1割(一定以上所得者は2割)を、対象者が負担する必要があります。原則1人1回しか利用できません。
このような仕組みがきちんと構成されているので、安心ですね。そして住宅をどのように改修するかですが、この限られた予算をきちんと効率的に利用するためには、介護対象者の現在の状態、そして未来的に発生可能な状態を考慮し、住宅の改修を行うのが良いとされています。しかしながら、突然介護の対応に迫られたのでは何をポイントとして良いのかわかりませんよね。そのような時はケアマネージャーに相談して決めると良いです。
介護における住宅改修のポイント
住宅改修をするためには、介護保険が適用されている事をしっかりと知る必要がありますよね。その事もあるので、介護保険が適用されるまでの流れを一度整理しましょう。
1 担当のケアマネージャーに相談しましょう
まずは担当のケアマネージャーに住宅改修をしようと思っている事を伝えましょう。また、現状介護をする上で困っていることを伝え、住宅改修の利用を検討してもらいましょう。サービスの利用が決まったら事業者を探してもらい、家の下見に来てもらう日を調整します。これでまずは最初のステップはクリアです。
2 自分の家に下見に来てもらいましょう
住宅を改修するのですから、実際に家の構造や寸法に合うように下見をしてもらわないといけません。下見だからと言って立ち会わないのはNGです。現在の希望をしっかりと伝え、目的が外れないように検討してもらう必要があります。
3 住宅の改修提案をしてもらいましょう
下見に来ていただいた上で、どのような改修になるのか図面や見積もりをもらうと良いです。この提案書を確認した後に問題がなければ契約成立となります。
4 工事の着工
5 工事が完了したら費用は一度自分たちで支払います。
こちらの費用を元に、住宅改修として給付を申請し、住宅改修費20万円を限度として9割を(一定以上所得者は2割)還付してもらいます。