老人ホーム・介護施設・介護サービスの種類
施設入居者に面会に行くとき、子供も連れて行っていいか悩む人もいます。幼い子供であれば、はしゃいで走り回り、入居者とトラブルや怪我の原因になりかねないからです。今回は、介護施設に子供を連れて行っても大丈夫なのか紹介します。
子供は入居者に刺激を与えてくれる
介護施設に入居している入居者の方にとって、子供と接する機会は貴重です。入居者の方が刺激を受ける機会になるからと、施設側が歓迎しているケースも多数見受けられます。
歓迎している施設が多いのは、入居している家族にとって良いからだけではなく、他の入居者にとっても刺激を与えてくれるからです。入居者のなかには家族が遠方に住んでいて、孫と会えない人もいます。そういう人にとって、他の入居者に面会に来た子供と接する機会は嬉しいものです。
入居者にとってもよい刺激になるため、子供が来ることを歓迎している施設は多いです。ただし、要介護度が高い入居者が多い場合は、子供の同伴の面会を断られてしまう場合もあるので注意しましょう。あらかじめ施設側に子供も同伴で面会してよいか確認すると確実です。
面会は入居者の寂しさを紛らわせてくれる
面会に訪れると、基本的に入居者とは待合室で談話などをすることになります。他の入居者と接する機会もありますし、入居している家族がお世話になっていれば挨拶をすることもあるでしょう。
子供は落ちつきがなくて騒がしいから迷惑になる可能性もあると考える人もいるでしょうが、そういった賑やかさが他の入居者の「家族に会えない寂しさ」を紛らわせてくれます。子供の賑やかさは必ずしもマイナス面に働くわけではありません。他の入居者が好意的な印象を持ってくれるケースもあるのです。
ボランティアで小学生を招く施設もある
子供の持つパワーは、入居者たちに大きな刺激を与えてくれます。そのため、施設側がボランティアイベントの一環として近隣の小学校から子供を呼ぶ場合があります。
子供たちの元気な姿は、身体を悪くしている入居者にとってとても楽しいものです。普段は介護職員や医師など、大人と接することしかないため、子供と触れ合える機会は滅多になく、入居者にとって楽しみなイベントでもあります。
入居者が子供たちに対して、昔ながらの遊びを教えるようなレクリエーションを開催している施設もあります。お手玉やけん玉など、最近の子供にとっては見慣れない遊びも少なくないため子供にとっても刺激になります。入居者も「教える」ということが新鮮で楽しみを見出す人も少なくありません。
施設側は、入居者が子供と触れ合うメリットを理解しています。他の入居者の子供が訪れることに前向きであることが理解できるでしょう。
マナーはしっかり守ろう
子供同伴で介護施設に行く場合は、施設が定めたマナーを守ることを心がけましょう。たとえば、はしゃぎすぎて入居者が転倒する事故が考えられます。
介護施設は入居者が快適に暮らしやすいように、廊下や待合室も比較的大きめに作られているケースがほとんどです。わんぱくな子供であれば、広い場所ではしゃいでしまうのも仕方ありません。もし、入居者とぶつかってしまうと怪我の原因になることもあります。高齢者は骨も脆くなっている人がいて、転倒しただけで骨折することも考えられるため、子供のはしゃぎすぎに注意しましょう。
事前に走り回ってはいけないことや騒ぎすぎないことなど、施設へ行く前に子供に教えることが大切です。せっかく入居者のご家族に会えるタイミングなので、マナーを守って面会できるように教えてあげてください。
子供同伴で介護施設へ訪れるとき、施設側が喜んでくれるケースは多いです。ただし、施設によっては断られる可能性もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。他の入居者の方との間でトラブルが起きないように、マナーを守って面会してください。