高齢者の病気・症状
高齢者の糖尿病について
加齢と共に糖尿病になる確率は高まっていきます。その原因としては、年を重ねるとインスリンの分泌が少なくなる一方で、分泌されてもインスリンの働きが悪くなる、ということがいわれています。高齢になってくると全身の動脈硬化の進行が加速します。つまり、それに関連した高血圧、脂質異常症などの病気をひとりでいくつも抱えている人もめずらしくありません。また、網膜症や神経障害などの糖尿病合併症も多くみられます。
糖尿病は自覚症状が出にくい
糖尿病はもともと自覚症状がでにくい病気と言われています。そのような条件にプラスして高齢者の場合は身体的な機能が全体的に低下しているので、さらに自覚症状が出にくいと言われています。つまり何かしらの異常があってアラームが出ていたとしても、それは年齢のせいだろうとタカをくくってしまい、見すごしてしまうこともあります。また、動脈硬化の進行から糖尿病の合併症がかなり進んでいることがありますのでこの点も注意が必要と言われています。
食事療法について
高齢者の糖尿病の食事療法はビタミンやミネラル、カルシウムを適正に摂る必要があります。つまりこれらの栄養素をどのようにして摂取していくのかわかりやすく進めていく必要があるのです。
血糖コントロールの観点からは緑黄色野菜の摂取がすすめられています。もしかかりつけのお医者様がいるようでしたら、主治医や管理栄養士にご自分にあった食事療法について確認をしてもらうのも一つの手段となります。
運動療法について
高齢になると、運動が必ずしもプラスになるとは限らないのですが、それでも適度な運動は身体を健康に保ってくれます。高齢者は、心肺の機能や膝関節などに何らかの問題を抱えている人が少なくありません。実際に運動をしてしまった事によって今現在抱えているトラブルを悪化させてしまうというケースも報告されています。そのため運動は大切なのですが、運動を始める前にかかりつけのお医者様がいれば一度相談をして、自分の体力に合った範囲内で何ができるのかという事を考えて見ると良いでしょう。